477『はやて』

(粘土アニメーション) 1977年/13分/カラー
制作:ころすけ映画 脚本・監督:盛善吉 
美術:ウノ・カマキリ 音楽:吉岡しげ美
語り:水城蘭子 録音:中里勝範 効果:小川勝男 
編集:小沼仁 現像:ソニーPCL
演奏:田原順子・向山和美・相原正之・後藤英雄・小壁豊
むかしむかし、山から風のように人里に現われ、家々を焼き払い人々を苦しめる恐ろしい鬼“はやて”がおりました。ある日、焼け野原に一人だけ生き残った赤ん坊を見てニッコリ笑い、「でっかくしてから喰ってやる!」と言って、赤ん坊を連れて山へ帰って行きました。そして…。

盛善吉【もり・ぜんきち】 1931〜2000
大阪市住吉区生まれ。1954年に早稲田大学文学部心理学科卒業。童話、能評、放送脚本、戯曲など幅広い分野で創作活動を行う。1974年に有限会社「ころすけ」を設立。奈良夜間中学の記録映画『うどん学校』を初監督。広島の被爆者を記録した『世界の子らへ』で東ドイツライプチヒ映画祭栄誉賞を受賞。テレビではNHK大阪制作の「風雪〜郵便往来」(1964 和田勉・演出)、NHK特集「シーメンス事件〜検事 小原直回顧録から」(1976)、NHK特集「日本の戦後 くにのあゆみ〜戦後教育の幕あき」 (1977) などの脚本を手掛けている。
[主な作品]
うどん学校 (1974)/小諸なる古城のほとり (1975)/りゅうのあめ (1976)/はやて (1977)/世界の子らへ―原爆1980年・広島の人々は今― (1978)/世界の人へ―朝鮮被爆者の記録― (1980)/遺言―石浜義則氏の足跡― (1983)/世界の友へ―朝鮮人被爆者・金在甲氏の記録― (1984)