IMAGE RINGS vol.30 α都市で恋をして

tancho0101-02-05

第30回公式戦 α都市で恋をして


Je t'aime・・・

2001年3月16日(金)16:00/19:00
   3月17日(土)18日(日)13:00/16:00/19:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
おおなりてつや『スターブレイザー大作戦』 2000/VIDEO/36分
豊島圭介『明るい場所』1996/16mm/40分
帯谷有理『アホの原チャリ娘−夢見るパイプオルガン−』1999/VIDEO/19分
帯谷有理『アホの原チャリ娘−悲しいラジオ−』2000/VIDEO/26分
帯谷有理『友人小野に気をつけろ』2001/VIDEO/15分
富永舞『くろこげ』1993/16mm/11分

■「西暦2001年――」とナレ―ションが流れれば、それはSF映画のオープニングと相場が決まっていた。心ある監督たちは「どうせ人類に21世紀なんて来るわけないさ」とタカを括っていたのだが、こうなるとなまじ宇宙ステーションやロケット基地より60年代のパリの街並の方がよっぽど遥か彼方の星雲都市の風景に見えるのだから皮肉なもんである。
■さて帯谷有理だ。彼の描く街の風景は一見なんの変哲もない。東京近郊によくある公団住宅を、一人の少女がスクーターに乗って徘徊している。しかしこの街はどこかおかしい。荘厳なパイプオルガンの音が聞こえ、ご町内の有線放送からは演歌ともオペラともつかない不思議な歌声が流れる。あなたはどのような想像力をもって、この映画を解釈するだろう?
■おおなりてつやの『スターブレイザー大作戦』(00年)と豊島圭介の『明るい場所』(96年)が並んで上映されるのにも実は意味がある。突拍子のない日常とありふれた非日常。
イメージリングス・しまだゆきやす)