IMAGE RINGS vol.31 SMチックなおとぎ話

tancho0101-02-06

第31回公式戦 SMチックなおとぎ話


かなり危ない、でも本当の恋。

2001年6月8日(金)16:00/19:00
   6月9日(土)10日(日)13:00/16:00/19:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
豊島圭介『そんなこと』1994/8mm/40分
齋藤ユキヱ『行き暮れども待ち明かず』1994/8mm/24分
帯谷有理『百人町の路地の子』1995/8mm/14分
しまだゆきやす『ソングブック(改訂版)』2001/8mm/20分
しまだゆきやす『効かない媚薬(改訂版)』2001/8mm/17分
しまだゆきやす『ケーフェイ−偽の妹−』1999/8mm/19分

■子どもの頃に聞かされたおとぎ話には、秘められた物語があった。王子と王女による兄妹愛。継母によるサディスティックな仕打ち。若き騎士たちのフィジカルな男同士の愛。水浴する乙女に小人が抱く淫らな思い……。あなたはどれだけ妄想の力を駆使できるだろう?
■まるで少女のような肢体をした齋藤ユキヱが『行き暮れども待ち明かず』(94年)でモノクロームの8ミリフィルムに体当たりで描いてみせた不条理なカップルの物語は、まさに〈SMチックなおとぎ話〉と言っていい。一方、「路地裏というノスタルジックな空間には実はギャルの肉体が蠢いているのだ!」と夢想する帯谷有理は、同様のテクストを他の作家に提供し、今日も妄想的おとぎ話の輪を広げつつある。
■一見アブノーマルには見えない豊島圭介の『そんなこと』(94年)は、男女の三角関係を実は男である主人公を軸として描いていることに注目。ヒロインを演じる奥村康代のイエローのTシャツが鮮烈だ。
イメージリングス・しまだゆきやす)