IMAGE RINGS vol.23 バック・トゥ・ザ・サマー・デイ

tancho0101-01-28

vol.23 Back to the Summer Day
バック・トゥ・ザ・サマー・デイ


青春のとまどいは 夏の風物詩――。

1999年7月23日(金)19:00
   7月24日(土)25日(日)15:00/18:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
大谷健太郎『青緑』1988/8mm/90分
土居晴夏『なかのあなた いまのあなた』1985/8mm/8分
風間志織『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)1983/8mm/22分
新谷尚之『納涼アニメ電球烏賊祭』1993/8mm/5分
協力:武藤起一事務所

エリック・ロメールさながらに夏の日の恋物語を描いた『青緑』(88)は、この春、記録的なロングランとなった映画『アベックモンマリ』(98)で劇場デビューした注目の新人監督・大谷健太郎が学生時代に撮った8ミリフィルム作品。男女の日常を自然なタッチで捉えた映像にリアルな会話、そして洒落たエンディング……と、すでにこの時点で彼のスタイルが完成されていることに舌を巻く。
■早熟といえば、高校2年生にしてPFFアワードの審査員たちを唸らせたのが風間志織だ。時が移り女子高生たちの生態は変わっても、『ゼロカケ』(83)のブッ飛んだギャグセンスは今も色褪せない。同じ女性作家でも土居晴夏は、もっと大人びたまなざしで自分を見つめている。
■アニメーション作品である新谷尚之の『納涼アニメ電球烏賊祭』(93)は、その人を喰ったようなタイトルとは裏腹に、恐ろしく完成されたテクニックと詩情溢れる夏の夜のイメージで忘れられない印象を残してくれる。
イメージリングス・しまだゆきやす)