IMAGE RINGS vol.22 蒼いLIBIDO−キャンパス編−

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vol.22 蒼いLIBIDO−キャンパス編−

1999年5月14日(金)15日(土)16日(日)
12:00/15:00/18:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
中村雅信『猥雑』1969/8mm/16分
池田裕之『地震列車』1978/8mm/32分
山田勇男『わが解体』1986/8mm/13分
しまだゆきやす『ケガレハライタマエ』1996/8mm/17分
しまだゆきやす『連歌−つらなるうた』1995/8mm/76分
協力:イメージフォーラム

■たとえば、カメラ一台を手渡されて「自由に映画を作ってごらん」と言われたとする。いったいキミは何を撮ろうとするだろう。ホームに入ってくる列車か、それともスプリンクラーで水びたしになる友人か。
■映画はスクリーンに映った映像でしか気持ちを伝えられない。音楽や文学のように、誰も想像力を膨らませて作品と関わろうとはしてくれない。実物大の豪華客船を沈めたり、美女をヌードに出来ないとわかったとき、キミはまわりの風景と自分自身の影を使って途方もなくロマンチックな妄想を抱き始める。なぜなら、一人ぼっちの心を駆り立て、冷たい観客のまなざしに一矢を報いてみせるのは青白く燃える情念でしかないからだ。
■イデオロギッシュな時代に女学生の太腿を撮り続けた『猥雑』(69)、ダメな主人公が女の子に励まされ頑張る『地震列車』(78)、溢れ出る愛情を“影絵ごっこ”に託してみせた『わが解体』(86)……。個人映画とはこんなにも瑞々しくなれるものなのだ。
イメージリングス・しまだゆきやす)