IMAGE RINGS vol.15 幻の超大作!女子寮天国

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vol.15 幻の超大作!女子寮天国


神よ、許したまえ。
最後に勝つのは愛か?怨讐か?
男 vs 女のパルチザン闘争

1998年3月13日(金)14日(土)15日(日)
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
園子温『決戦!!女子寮対男子寮』1987/8mm/120分
藤原章『天国平和ラッパ』1990/8mm/56分
(デザイン:WIZ)

■淡々とした日常生活を描くことが「ボクらのリアル」であるなどと、いったいいつから信じられるようになったのだろう。たとえ現実に敗北したとしても、心の中ではスケールの大きな物語を生きていたい。
■だから、リアルを売りにする作家に注意せよ!いつの世も真実は、ミソっかすの大ボラ吹きと共にある。
■『決戦!!女子寮対男子寮』(87)はホラ吹きのセンチメンタリスト、園子温の面目躍如ともいうべき傑作だ。寺山修司の「トマトケチャップ皇帝」さえも圧倒するヒロインたちのパワーの前では、物語の破綻などささいな出来事に過ぎない。
■一方、藤原章は怒れる喜劇役者だ。だがその怒りはインテリゲンチャの妄想などではなく、あくまで庶民の心に根差したものである。8ミリ映画にして破格のシネスコ大作『天国平和ラッパ』(90)が一見、大島渚&創造社スタイルを踏襲しつつも、なぜか花登筐の人情ドラマみたいな味わいに満ちているのはそのためだ。
イメージリングス・しまだゆきやす)