550『青年』

 
 
 
1966年/62分/白黒 制作■英映画社 企画■貯蓄増強中央委員会
企画■高橋銀三郎 脚本・演出■金子精吾 撮影■黒田清己 照明■藤山弘明
編集■高室晃三郎 記録■久松三樹子 音楽■間宮芳生 録音■アオイスタジオ
現像■東洋現像所 監督補■沢登祥恵 製作主任■瀧川正年
出演(クレジットなし)■
地井武男 前田信明(前田吟) 左時枝 野々村潔 左右田一平 ほか
魚市場、トランジスター工場、造船所に就職した3人の男女が意欲的に成長していく姿をドキュメント風に描く。

学窓から社会に飛びこんだ三人の男女青年を、魚市場、トランジスター工場、造船所という現代を代表する異る職場にとらえて、かれらが苦難を越えてたくましく生きて行く姿を描いた力作である。
オムニバス形式ではあるが、三つのエピソードを通じてひとつのはっきりした主題を追求していることと、背景に実在の場所を持ってきたところに新鮮味がある。ゼミ・ドキュメント的なタッチとでもいうべきか、啓示的な問題を投げかけている点を認めたい。
(大内秀邦/キネマ旬報 No.412・1966年4月春の特別号「短篇映画」)

金子精吾【かねこ・せいご】
No.032『ふるさとに生きる母たち』を参照。
http://d.hatena.ne.jp/tancho/20050511/p4