545『私の20才 成人の日を迎えたみなさんに送る』

東京のこだま #94 1961年1月15日放送 白黒 30分
司会■早川元二(児童心理学者) 解説■和歌森太郎(歴史学者)
ゲスト■天野貞佑(元文部大臣・哲学者) 永井道雄(教育学者)
    無着成恭(明星学園 教諭) 大島渚(映画監督)
元服式を演ずる人々■劇団「文芸座」
昔の成人式の模様や、成人式の意義を考える。明治生まれの天野貞佑氏、大正生まれの永井氏、昭和生まれの大島氏に、20才当時の人生観をきく。

和歌森太郎【わかもり・たろう】
1915〜77 千葉県出身。歴史学者民俗学者。専門は日本の民衆史・修験道史。東京教育大学名誉教授、都留文化大学学長を歴任。東京教育大学の筑波移転には強く反対した。著書に『修験道史研究』『山伏』ほか。
天野貞佑【あまの・ていゆう】
1884〜1980 哲学者。京都帝国大学名誉教授。旧制一高校長、獨協大学初代学長などを歴任。1930年、カントの『純粋理性批判』を初めて日本語に訳す。戦後の第三次吉田内閣で文部大臣。著書に『道徳の感覚』ほか。
永井道雄【ながい・みちお】
1923〜2000 教育社会学者。京都大学助教授を経て東京工業大学教授、朝日新聞論説委員などを歴任。1974年発足の三木内閣では文部大臣を務める。著作に『日本の大学』『大学の可能性』ほか。
大島渚【おおしま・なぎさ】
1932〜2013 京都大学法学部を卒業後、松竹大船撮影所に入社。1959年『愛と希望の街』で監督デビュー。1960年『青春残酷物語』のヒットで“松竹ヌーベルバーグの旗手”として脚光を浴びるが、60年安保闘争を描いた『日本の夜と霧』が公開を打ち切られたことに抗議し退社。1961年に「創造社」を設立する。


16mm上映協力■東京都立多摩図書館

会場■千代田区立日比谷図書文化館(旧・日比谷図書館)4階会議室
都営地下鉄三田線 内幸町駅 A7出口より徒歩3分
東京メトロ 丸の内線/日比谷線/千代田線 霞ヶ関駅 C4・B2出口より徒歩5分