334『結婚する娘ヘ―父の愛―』

 
1971年/28分/白黒 制作:学研映画 
製作:原 正次・石川茂樹 企画:鴨 明男・ 田辺耕二
監督:城田孝子 脚本:廣澤栄 撮影:八木正次郎
照明:山本嘉次 音楽:伊部晴美 記録:新沼恵子
編集:丹治光代 効果:福島幸雄 録音:目黒スタジオ
現像:ムービーセンター
キャスト:大久保正信(父・蔵原勇) 荒木かずほ(娘・節子)
加藤隆(圧延工・木谷重三) 岩崎智江(おば・添田しげ)
小島敏彦(バーテン・長島敏夫)
早川研吉・川副博敏・徳武忠吉・中島純一・高原 勉・岸谷善子
娘の結婚にあたって、父親の複雑な気持ちと願いを描く。
特に父親の不安は、娘が異性を理解し評価できるかにある。
娘が結婚の相手を選ぶ際の、父親の助言の必要性とあり方
を考える。

城田孝子【しろた・たかこ】
1918年東京生まれ。1939年から東宝撮影所でスクリプター (記録係) を務める。戦後の東宝争議でフリーとなり、新藤兼人作品をはじめ数多くの独立プロ作品に参加する。自らの監督作としては学研映画『結婚する娘へ』(1971)『わが家のおこづかい教育』(1972) を手掛ける。
[主な記録担当作品]
1943:望楼の決死隊(今井正) 1944:加藤隼戦闘隊(山本嘉次郎) 1946:人生とんぼ返り(今井正) 1947:戦争と平和(亀井文夫山本薩夫) 1949:女の一生(亀井文夫) 1950:暴力の街(山本薩夫) 1952:山びこ学校(今井正) 1953:ひめゆりの塔(今井正) ひろしま(関川秀雄) 1954:黒い潮(山村聡) 1955:浮草日記(山本薩夫) 1956:こぶしの花の咲く頃(家城巳代治) 1959:第五福竜丸(新藤兼人) 1960:海を渡る友情(望月優子) 1962:人間 1963:母 1964:鬼婆 1965:悪党 1966:本能 1967:性の起源 1968:薮の中の黒猫(以上、新藤兼人) 1970:君が若者なら(深作欣二) 1974:わが道 1977:竹山ひとり旅(以上、新藤兼人)
参考文献:「スクリプターの47年」城田孝子・廣澤榮
講座日本映画 5 戦後映画の展開(1987年・岩波書店)所収

戦後映画の展開 〜講座日本映画 (5)

戦後映画の展開 〜講座日本映画 (5)