2007年1月〜3月の上映予定

(41) 雪の巻
1月24日(水) 20:00〜
『流氷−そのなぞを追って−』
1970年/28分/カラー/制作:鹿島映画/企画:文部省大学学術局/
プロデューサー:岩佐氏寿/脚本・監督:辻功/撮影:大野洋
北海道大学低温科学研究所付属流氷研究施設の科学者たちが進めてきた
オホーツク海における流氷の研究活動を映画化。冬のオホーツク海
大自然の変転を科学の目でとらえようとしている。


『雪とたたかう鉄道』
1961年/14分/白黒/制作:学習研究社/プロデューサー:古岡勝/
脚本・監督:小野豪/脚本:森田純/撮影:鈴木鉄男
鉄路を守るためにかげの苦労を続ける保線区線路班の人々にスポットを
あてながら、除雪機械、除雪施設その他のしくみを紹介し、人々が自然
と対処しながらどのように交通機関を守るために努力しているかをとら
える。


『北風のくれたテーブルかけ』
1967年/15分/カラー/制作:学習研究社
プロデューサー:原正次・石川茂樹・神保まつえ/脚本・監督:渡辺隆平/
人形アニメーション:和田京子・安藤映子・武川和子/人形:紙谷元子/
美術:中川涼/撮影:八木正次郎・阿部行雄/音楽:小林亜星
ノルウェーの昔話を人形映画化。少年ハンスが納屋に粉を取りに行く
と、北風が粉を吹き飛ばす。ハンスは北風を訪ねて文句を言うと、北
風はごちそうを出すテーブルかけをくれた。帰り道の夜、宿に泊った
ハンスのテーブルかけを、ずるい主人が取り替えてしまうが…。


『山形は白い国−岡本太郎のやまがた讃歌−』
1983年/27分/カラー/制作:東京福原フィルムス/企画:山形県
プロデューサー:近藤隆治/監督:岡田喜一郎/撮影:田中凌一
芸術はバクハツだ!の岡本太郎氏がスキー界の名物男達と雪の山形を
遊びまくります。飲み、食い、滑る岡本太郎氏のエネルギーがあふれ
でています。


(42) 菓子の巻
2月7日(水) 20:00〜
『砂糖と健康』
1981年/29分/カラー/制作:学習研究社
プロデューサー:原正次・石川茂樹・定村武士/
脚本・監督:榊正昭/撮影:中根洋
とりすぎると健康に影響を与えやすい砂糖について、科学的に分析す
るとともに、豊かな食生活をするにはどうすべきかを考える。


『和菓子』
1965年/26分/カラー/制作:桜映画社/企画:栄太樓総本舗/
プロデューサー:高島道吉/プロデューサー・脚本・監督:村山英治/
脚本:松川八洲雄/共同監督・撮影:木塚誠一/共同監督:米内義人/
照明:菱沼誉吉/編集:沼崎梅子/音楽:間宮芳生/解説:久米明
和菓子の原型・餅に外来の製法が輸入され日本化されて現在の豊かな
味がつくられた。その歴史は間食に始まった菓子の大衆化の歴史でも
あり、日本的な文化の特色をも示している。


『チョコレート戦争』
1981年/41分/カラー/制作:近代映画協会
監督:小松崎和男/原作:大石真・北田卓史/出演:池田進ほか
ケーキ屋のショーウィンドーに飾ってあるチョコレートの城は、子ども
たちのあこがれだった。ある日、明と光一がためいきまじりにそれを見
ていると、突然ショーウィンドーのガラスが割れた。2人はそばにいた
というだけで、店の主人に犯人にされてしまう。にっくき店の主人を
ギャフンといわせるために、チョコレートの城を盗む計画をたてたが…。


(43) 悪魔の巻
2月28日(水) 20:00〜
『シンナーは君を滅ぼす』
1989年/24分/カラー/制作:東映教育映画部/
プロデューサー:金指功・津田辰己/監督:吉田和義/脚本:加藤有芳/
撮影:福井久彦
近年シンナーの乱用者は低年齢化し、特に中学生の増加が目立ってい
る。劇構成で家族や周囲の者までも巻き込むシンナーの恐ろしさを訴
える。


『人間やめますか!?−魔の覚せい剤−』
1983年/26分/カラー/制作:東映教育映画部/プロデューサー:木村滋
脚本・監督:山口昇/撮影:岩永勝敏
覚せい剤の乱用は、今や低年齢層にまで蔓延しているという。何も知
らない少年達が好奇心やささいなことから中毒へと落ちてゆく。乱用
防止のため、覚せい剤の恐ろしさをとらえる。


『キング・サイズ』
原題:King size/1968年/7分/カラー/
制作:カナダ国立映画制作庁/Directed by Kaj Pindal
禁煙を禁じている「キングサイズ王国」など、奇想天外なトリックで
青少年と大人に煙草から遠ざかるようアドバイスするアニメーション。


ヒロポンは悪魔だ』
1950年代/30分/白黒/制作:創造プロ/
プロデューサー:寺西武・速水逸良/脚本・監督:竹島豊/
出演:伊豆五朗、算田浩一、熊谷冨夫、竹原千代子、橘正己、松田澄子
ある高校生がヒロポンにおかされ、ついに発狂するまでの過程を劇構
成にして描いたもの。


(44) 明日の巻
3月14日(水) 20:00〜
※3月14日は『真正粘菌の生活史』(1997) など微生物の映像研究で
知られる樋口源一郎監督 (1906〜2006) の101回目のお誕生日です。


『明日の中小企業』
1966年/31分/カラー/制作:理研映画社/企画:中小企業庁
プロデューサー:藤田幸雄/脚本・監督:樋口源一郎/撮影:束原潔
我が国の数多い中小企業の中には、輸出その他に活躍しているものも
あれば、資金難求人難、加えて大企業からの圧迫等によって見通しの
暗いものもある。中小企業指導センターの活動やその果たす役割、
これからの中小企業について考える。


『明日をひらく化学工業』
1977年/24分/カラー/制作:岩波映画製作所/
企画:日本化学工業協会/プロデューサー:堀谷昭/
脚本・監督:佐藤圭司/撮影:岡田久
化学工業は何を作るのか、どのような基本原理で、どんな風に作るの
か。環境問題、有限資源についてどう考えて対応しているのか、そし
て未来は…。現代の化学工業を理解してもらえるよう企画した。


『あすの発明のために』
1974年/32分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:発明協会
プロデューサー:高橋宏暢/監督:時枝俊江/脚本:吉原順平/
撮影:吉瀬昭生
日本の発明は外国の技術を早急に模倣することに端を発し、高峯譲吉、
豊田佐吉ほか多くの英雄的発明家を世に出した。船の大型化・量産化
に貢献したEPMシステム、繊維産業に役だっている洗浄機、自動車
エンジンCVCC、都市交通システムCVSなど、今日のめざましい
イノベーションの中における発明・開発の過程を紹介する。


(45) 砂漠の巻
3月28日(水) 20:00〜
『ひらけゆくパキスタン
1962年/33分/カラー/制作:読売映画社/企画:神戸製鋼所
プロデューサー:山田忠治/脚本・監督:渥美輝男/撮影:日向清光
パキスタンは宗教の国でイスラム寺院が立ち並び、イスラム教徒は
日に5度アラーの神に祈りをささげる。この国で天然ガスを利用した
尿素肥料を合成する工場建設が計画され、その大工事の一切が国際入
札の結果、日本に発注された。東パキスタンの国情を解説しながら、
日本人技師による肥料工場の建設を描いて、東パキスタンを知る手び
きとする。


『モスクのある国際空港−アブダビ新国際空港の建設−』
1980年/21分/カラー/制作:シブイ・フィルムス/
企画:竹中・熊谷共同企業体/プロデューサー・監督・撮影:狩谷篤/
監督:矢部正男/脚本:高森茂/撮影:野崎嘉彦・塩田孝久
アラブ首長国連邦の首都アブダビに近代技術の粋を集めた国際空港が
できる。新しい砂漠のオアシスを目指し、曲線を主調としてデサイン
された空港ターミナルビルの建設に従事した日本人技術者の努力を描
く。


『水のある砂漠 イラン』
1973年/36分/カラー/制作:鹿島映画/企画:鹿島建設
プロデューサー・脚本・監督:岩佐氏寿/監督:砂川孝夫/撮影:大野洋
ペルシャと呼ばれた時代から、砂漠の民は水の確保に懸命の努力を
払ってきた。この水と今日の石油とはどのように歴史的に結び合うか
を描く。


上映協力◎東京都立日比谷図書館