056『のり平アメリカ紀行―JAL空の旅シリーズ―』 

1965年/40分/カラー/製作:日本ドキュメントフイルム/
企画:日本航空/プロデューサー:鶴岡正夫/
監督:小島義史/脚本:亀井文夫/撮影:関口敏雄

言葉の弊害なしにアメリカ合衆国を旅行できるJALパックの実際的紹介。
三木のり平が案内してアメリカの各地をみて廻る。

小島義史【こじま・よしふみ】
1932年東京生まれ。早稲田大学卒業後、山本薩夫亀井文夫らの助監督をつとめる。1970年青銅プロダクションに参加、後に代表取締役就任。『にんげんをかえせ』(1981)『マタギ』(1982)『アリサ』(1986)などプロデュース作多数。1994年逝去。
主な作品:のり平アメリカ紀行(1965)ドレイ工場(脚本/1968)荷役は変る 第4集 システム化への道(1972)あの人も食べている(1972)水郷大橋-計画と基礎工編-(1976)北の仏(1986)流域賦(1991)日曜日記-金三郎と修二先生-(1992)綴方-北方教育の心-(1992)

 …教育映画っていえば、『のり平トラベルマナー』(1966)なんていう
映画も覚えているなあ…。
 当時、あまり飛行機で外国に行く人なんかいなかったから、そうした
人に見せるための映画なんです。日本航空がまだプロペラだった時代で
すからね。
「飛行機のなかを裸足で歩いてはいけません」とか、「ステテコになっ
てはいけません」とかそういった類の注意を映画にして見せるわけ。
 え、僕の役?僕の役はスチュワーデスを困らせる客の役。酔っぱらっ
て、でかい声で「おーい、ねえちゃん!ねえちゃん!」とか言ったりし
てさ。おもしろかったんだ、これは。
(中略)
 何期までやったんだっけかな。とにかく、ずいぶん続けたんだよ。
こんなこと、やったのは僕ひとりじゃないか。
 それでヨーロッパにも行ったよ。
(『のり平のパーッといきましょう』126〜127ページより)

のり平のパーッといきましょう (小学館文庫)

のり平のパーッといきましょう (小学館文庫)