「貯蓄映画」一覧

■1957年

倖せ配達します 1957年/29分 旺映社=北欧映画
演出/佐藤武 日置克
集団就職で都会に働く少年が、田舎の姉の結婚祝いにと小遣いをためて、ハンドバックをプレゼントする。暖かい姉弟愛の物語。


■1958年

お父さん 1958年 演出/佐藤武

子牛と若夫婦 1958年/27分 桜映画社
製作/村山英治 脚本/鮎沢美子 演出/青山通春 撮影/瀬川浩 音楽/渋谷修
出演/寺島アキ子 寄山弘 森野五郎 原ひさ子
全国地域婦人団体連絡協議会(地婦連)と貯蓄増強中央委員会が提携し、全国から集めた主婦の体験記の入選作を映画化。群馬県利根郡に住む藤井エツさんの生活改善の記録「8年間の記帳生活」を基にしたドラマ。


■1959年

刈干切り唄 1959年/42分 記録映画社
製作/脚本/演出/上野耕三 撮影/金山富男 作曲/草川啓 出演/小島善太郎
天孫降臨の伝説の地、日向の高千穂地方に民謡「刈干切り唄」を探訪した。そこには予想していた甘悲しいものは無く、むしろ山村民のたくましい生活があった。
DVD「昭和30年代の日本・家族の生活 農村のくらし編」に収録
http://s30sdvd.com/1st/dvd3.html

昭和30年代の日本・家族の生活 3 農村のくらし [DVD]

昭和30年代の日本・家族の生活 3 農村のくらし [DVD]

花のこころ 1959年/30分 記録映画社
製作/上野耕三 脚本/厚木たか 演出/菅家陳彦 撮影/広川朝次郎 作曲/草川啓
房州の南端、花つくりの村。ここの主婦たちが、それまでの露地作りから発展して温室作りを始め、新しい品種まで作りだしていくという話。

ひいじいさん 1959年/55分 白扇映画 演出/佐藤武
80年も海に生きてきた男の魂を、曾孫に植えつけようとするひい爺さんと、曾孫や息子たちとの愛情の交流を描く。


■1960年

秋祭り 1960年/10分 記録映画社
脚本/演出/上野耕三 撮影/金山富男 作曲/小津淳三
今日、生活の合理化運動はいろいろな形で行なわれている。ここ徳島県藍住町における、祭礼日の統一を通じての生活合理化運動はちょっと変って面白い。全戸数二千戸たらずの農村だが神社が44もあり、それぞれ違った日にお祭りが行われてきた。そのために一ヶ月以上にわたって祭りの毎日が続き大変不合理であった。貯蓄運動、結婚簡素化などをやっているうちにみんなが気付き、祭礼日の統一運動にのり出し成功したというお話。

踊り子とカメラマン 1960年/48分 桜映画社
製作/村山英治 原案/中山善三郎 指導/小田基義 脚本/池上金男 演出/芝丘弘 撮影/木塚誠一 作曲/岡田和夫
出演/瀬良明 青山奈美 笠間雪雄 横森久 日恵野晃 ほか
踊り子・さなえの舞台の華やかさに比し、意外に地味な生活に、新聞カメラマンとして興味をひかれた庄司は、カメラで追ううちに、生き別れになっていた友の両親に巡り合う。
448『踊り子とカメラマン』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

おばあちゃん 1960年/59分 白扇映画 演出/佐藤武
旅館・波原屋の娘は、一人娘だから婿取りというところ、この家のおばあさんは、娘・杉子の唯一の味方だった。ある日、この宿に一人の都会の客が訪れてきた…。

考える農業 1960年/31分 記録映画社
脚本/演出/上野耕三 撮影/金山富男 作曲/草川啓
農家の人たちに採算ということを身につけてもらいたいと考え、生産には勿論、生活を合理化し、明日の農家への第一歩を踏み出す心構えの指針として製作した。

小さな町の小さな物語 1960年/39分 記録映画社
製作/上野耕三 脚本/古川良範 演出/柳澤寿男 撮影/藤洋三 作曲/草川啓
主人がある町の病院の薬局につとめている一家の物語。薬局を開くことが理想であるが、なかなか思うようにいかない。未亡人の妹とその娘を預かり、また、突然に亡くなった弟のその妻の子供も引き取ってやるという、心あたたまる物語である。
DVD「昭和30年代の日本・家族の幸福(しあわせ) 親子編」に収録
http://s30sdvd.com/2nd/dvd2.html

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

父と息子とその姉と 1960年/32分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/知切光蔵 演出/森園忠 撮影/板橋重夫 作曲/山内忠
富士の見える中都市を背景に、幼い頃別れた母に対する姉弟の思慕の念と、父親の体面上昔にこだわるかたくなな気持ちを描く。結婚資金にと蓄えた貯金で病む母を救おうとする思いがけない息子の真情に触れて、父子揃って母のもとにかけつける。貯蓄により人を自立させる内容を盛った映画。

農業簿記をつける村 1960年/10分 記録映画社
脚本/演出/上野耕三 撮影/金山富男 作曲/小津淳三
岩手県のある小さな部落、郷の目では全戸にわたり農業簿記をつけて五年になる。部落全戸が簿記をつけたために全体の生活実体がわかり、様々な無駄や不合理も発見出来た。そして生活を改善しようということになり、酒まで出してまかなった小ビル(おやつ)をパンと牛乳にし、農休日も設施し、ついに耕地整理や共同作業も行うようになったという、農村における前向きの一編である。


■1961年

風光る日に 1961年/56分 記録映画社
脚本/八木隆一郎 演出/佐藤武 撮影/古泉勝男 作曲/斉藤一
出演/若原雅夫 水戸光子 高杉佑三子
東北の山里に温泉を経営している母娘がいる。この娘の誕生日に、毎年不思議な贈り物が届く。この贈り物をめぐって、人間のほのぼのとあたたかい愛情が描き出される。
DVD「昭和30年代の日本・家族の幸福(しあわせ) 親子編」に収録
http://s30sdvd.com/2nd/dvd2.html

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

西ドイツの村づくり 1961年/30分 記録映画社
演出/菅家陳彦 撮影/小松浩 作曲/草川啓
農家の造り、炊事時の様子、掃除の仕方などを次々に紹介しながら、その造りが便利に出来ていることを、食事は手製のもので間に合せること、掃除は労力を使わないことなどを見る人にわかりやすく説明する。また、大型草刈機の作業、トラクター作業、農地の模型図によって耕地の集団化、農具の機械化、徹底した土地改良の計画などを紹介する。

ヨーロッパのくらし 1961年/40分 記録映画社
演出/菅家陳彦 撮影/小松浩 作曲/草川啓
清掃されたパリの街、その中を会社や工場に急ぐ人々の朝の出勤です。ご主人を送り出した主婦たちの日課もなかなかにいそがしそうです。朝のうちに買物に出かけます。この買物ぶりが実に計画的。例えば、その日の買物分としてあらかじめメモに記しておく。こうしておけば無駄な買物もなくてすむと言う訳でしょう。午後の日課は日光浴です。公園に溢れる子供たちや家族ずれの明るい笑顔こそパリに生きる庶民の姿でしょう。

流氷の町 1961年/59分 記録映画社
製作/上野耕三 原案/長光太 脚本/演出/菅家陳彦 撮影/佐藤正 作曲/伊福部昭
北海道・網走の漁民の生活を描く。底知れぬ寒さと、不気味な流氷の群れ。恵まれない自然条件のもとで、よりよい明日を願う人々の努力を見つめる。
490『流氷の町』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS


■1962年

現代家族 1962年/48分 桜映画社
製作/村山英治 脚本/杉原せつ 演出/堀内甲 撮影/松田忠彦 作曲/塚原哲夫
出演/荒木道子 家田佳子 笈田勝弘 田中筆子 木村俊恵 森川公也
母一人、娘一人の働く一家と、娘の恋人とそこに起きた結婚問題が中心となり、養子という古い考え方や、年寄の養老院行き、若い夫婦と年寄の同居等色々な問題をとり入れ、観る人々に問題に対する態度を教え、必ず解快の道があることを示唆する。
DVD「昭和30年代の日本・家族の幸福(しあわせ) 親子編」に収録
http://s30sdvd.com/2nd/dvd2.html

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

昭和30年代の日本・家族の幸福 親子編 [DVD]

青年の虹 1962年/60分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/鈴木政男 演出/今泉善珠 撮影/黒田清己/作曲 廣瀬量平
出演/仲村秀生 山本学 星紀市 長内美那子 坂下文夫 大町文夫 中村美代子
藤井電気KKに働く青年たちは、昔気質な頑固な経営主の下で不満が絶えない。作業責任者の三郎は、経営主と工員たちの間にはさまり、工場を出てしまうが、経営主の善意を知り工場へ帰って来る。工場も経営主の息子・淳一の努力で、だんだん経営も改善され、工員たちは希望を取りもどす。
482『青年の虹』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS


■1963年

温室の村 1963年/23分 記録映画社
脚本/古川良範 演出/上野耕三 撮影/金山富男 作曲/草川啓
愛知県渥美半島は冬の農閑期だというのに温室造りでいそがしい。半農半漁のまずしい村であったが、台風による漁業の衰退を機に転換した。しかしここまでくるには農民達の創意が大きな役割を果している。特定市場と継続契約出荷を行う事によって、もうかる農業を追求する。

原野に生きる 1963年/64分 桜映画社
製作/村山英治 原作/早船ちよ 脚本/千葉茂樹 演出/小林千種 撮影/佐藤正 音楽/間宮芳生
語り/宇野重吉 出演/永井柳太郎 荒川さつき 陶隆 戸川暁子 岡部政明
北海道の根釧原野、厳しい自然のもとで酪農協同化を目指して生き抜こうとする開拓農民の群像。

土と愛 1963年/75分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/千葉茂樹 演出/堀内甲 撮影 松田忠彦 佐藤昌道
三代にわたる農民の生き方、考え方を交錯させて、新しい農村問題に取り組んだ劇映画。


■1964年

アメリカの家庭生活 第一部 子供のしつけ 1964年/32分 桜映画社
製作/村山英治 大西雅夫 脚本/演出/村山英治 撮影/小松浩 加藤和郎 作曲/原田甫
語り/川久保潔 小山田宗徳
アメリカの子供の人間形成に、キリスト教を背景とする伝統的な開拓精神が、どう流れているかを、さまざまな家庭生活の中にたずねてみる。

アメリカの家庭生活 第二部 おかあさんの仕事 1964年/28分 桜映画社
製作/村山英治 大西雅夫 脚本/演出/村山英治 撮影/小松浩 加藤和郎 作曲/原田甫
語り/川久保潔 小山田宗徳
アメリカの堅実な中流家庭には規律がある。そのひとつに主婦の家事のやり方がある。オティス夫人を訪ね合理的でムダのない働きぶりを紹介する。最後に家庭生活の大事な一環として、老後の生活をとりあげている。

アメリカの家庭生活 第三部 アメリカの若い農家 1964年/31分 桜映画社
製作/脚本/演出/村山英治 撮影/小松浩 加藤和郎 作曲/原田甫
語り/川久保潔 小山田宗徳
両親が引退農民として近くの町で暮す風習、地主の父と小作の息子が収穫を厳密に半分わけする親子関係、農家の妻のあり方、独特の兼業形態、企業としての農場経営の姿などを、家庭生活の領域に眼をむけて描く。

火山灰地 1964年/30分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/演出/浅野辰雄 撮影/芦田勇
鹿児島県の火山灰地は、適地適産として和牛の肥育を産業とし、発展的な未来を持っている。

こどもぎんこう 1964年/30分 記録映画社
製作/演出/上野耕三 脚本/古川良範 撮影/金山富男
現在盛んに行われている子供銀行を全国から四つえらび、その実態を実例を示し紹介する。

父と母とその子たち 1964年/54分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/青山通春 撮影/田地野万三
下町の工場街に近い、野村家で、清貧に甘んじながらしあわせをはかる親と息子三人の成長をユーモラスに描く。

東京の空の下 1964年/27分 記録映画社
製作/脚本/上野耕三 演出/上野耕三 道林一郎 田部純正 撮影/金山富男 作曲/草川啓
東京へ集団就職して来た青森県八戸市是川中学出身者によって作られた“清流会”。会員たちが少ない給料から貯金をして、故郷の両親たちを東京へ呼んで喜ばせようとした数々の体験談や苦労話を、ドキュメンタリー風に描く。

北海に生きる 1964年/38分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/長光太 演出/浅野辰雄 撮影/井上莞 音楽/渡辺浦人 語り/小沢栄太郎
かってニシン漁で栄えた北海道の日本海沿岸漁村。その日の食にも困る状態から立ち上がり、よりよき生活を求めて近代漁法に励む青年たちを描く。


■1965年

明日をきずく 1965年/31分 アジア映画
製作/小倉友助 高橋秀夫 脚本/演出/樋口源一郎 撮影/河西吉彌 作曲/間宮芳生 語り/八木治郎
ますます複雑化する社会の中で、都会生活はどうあるべきか。川崎市郊外にある末長住宅、ここに住む70世帯の人々の生活を追いながら、民主的かつ合理的な生活のこれからの姿の一例を示す。
096『明日をきずく』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

家庭の年輪 1965年/64分 桜映画社
製作/村山英治 脚本/千葉茂樹 堀内甲 演出/堀内甲 撮影/佐藤昌道 音楽/間宮芳生
出演/小峰千代子 山田巳之助 中西妙子 高原駿雄 小栗一也
団地に住むおじいさん、おばあさんと二人が身をよせている家族の日常を描き、誰にでも訪れる老後の生活への理解と関心を深める様にしたもの。

太陽の家族 1965年/30分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/演出/大内田圭彌 撮影/藤井敏貴
ブラジル帰りの一家が、高知県下でパイナップル栽培に成功するまでの奮闘を描く。家族間の豊かな人間関係を中心に新しい農業経営を進める園芸農家の姿から、明日の経営なるものを示したい。

若い仲間 1965年/31分 全国農村映画協会
製作/高橋真次 青野春雄 脚本/島崎嘉樹 大石隆一 演出/島崎嘉樹 撮影/下条三郎
多くの若者が農村をはなれて行く現代において農業一筋に生きようとしている若者を中心にその農業に対する気構えの積極さを描いている。


■1966年

白い鶏舎 1966年/30分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/演出/大内田圭彌 撮影/安承攻
経営規模の小さな農家では夫婦いずれもが農閑期に外へ出て働く。そこにおきる鍵っ子の問題。その弊を取り除く一つの方法として岐阜県中津川市の近郊のある部落で3人の主婦が養鶏場を始めた。

青年 1966年/62分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/金子精吾 撮影/黒田清己 作曲/間宮芳生
魚市場、トランジスター工場、造船所に就職した3人の男女が意欲的に成長していく姿をドキュメント風に描く。

ムツゴロウとこどもたち 1966年/31分 東京シネマ
製作/岡田桑三 脚本/演出/徳永瑞夫 撮影/加藤和
夏休み、子どもたちが有明海の干潟でムツゴロウ取りをしたり生産の手伝いをしながら、欲しかった顕微鏡を手に入れた。そして今まで知らなかった干潟のもう一つの世界を見、勤労と貯蓄について学ぶ。

豊かなくらし 1966年/28分 記録映画社
製作/演出/上野耕三 脚本/古川良範 撮影/金山富男
物質的にはここ数年、大変豊かになった。ところが、我々はそれに見合うような「豊かなくらし」をしているだろうか。人々はそれ相応にやってはいるが、もっと大きな貯蓄源があるのではないか、真に豊かなくらしとは何かを描く。


■1967年

素顔のイギリス 1967年/46分 桜映画社
製作/脚本/演出/村山英治 撮影/江連高元 作曲/間宮芳生 語り/滝沢修
経済成長だけでなく、人間の幸運、平等また生活の満足感に重きをおくイギリスには、時代の波をうけながらも落ちついた伝統的な生活の合理性が今も生きている。ある若い医師中心に彼らの周囲の人々の生活を記録する。

人のくらし百万年 1967年/18分 東映商事=東映動画
脚本/村山節子 籏野義文 演出/藪下泰次 撮影/上野洋平
人類のくらしの歩みの中から蓄積がいかに私達のくらしを進歩、発展させてきたかをさまざまなエピソードを通して分り易く描く。

フランスはぶどうの村で 1967年/25分 桜映画社
製作脚本演出/村山英治 撮影/江連高元 作曲/間宮芳生 語り/川久保潔
フランスのブルゴーニュ地方の農林をぶどうの収穫シーズンに訪ねて、中世をしのばせるたたずまいの家々の中でぶどう酒づくりに精出す農民達の生活をとらえる。


■1968年

文子の日記 1968年/63分/ワイド 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/長井博 演出/青山通春 撮影/前田実
作曲/真鍋理一郎 出演/桑山正一
自分をかえりみないで信念を貫こうとする豆腐店を営む父母の生活を描きながら、真の親と子の信頼による家庭が激しく移り変る社会の中で唯一の素晴しい人間形成の場になる事に文子は気づく。

おかしなおかしな星の国 1968年/20分 東映商事
製作/猿丸孟 脚本/辻真先 演出/芹川有吾 作画監督/木村圭市郎
撮影/滝弘道 作曲/富田勲 声の出演/熊倉一雄 曽我町子 ほか
宇宙船「日本号」がたどり着いたのは、ムダ使いばかりしているゼロス星。コミカルなスペースオペラの形式で、浪費のむなしさ・無計画な生活の愚かしさを諷刺する短篇アニメ。
489『おかしなおかしな星の国』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

山地酪農にいどむ 1968年/30分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/小森礼夫 演出/本間賢二 撮影/蒔田昌武
作曲/木下忠司 語り/永井智雄
未利用の急傾斜地を利用して乳牛の放牧に成功している高知、群馬の実例を紹介。更に、山をきりひらいて乳牛を飼おうとしている秋田の青年たちを描く。
203『山地酪農にいどむ』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

小さなおくりもの 1968年/30分 ヨネ・プロダクション
製作 牧茂治 脚本演出 泉水剛 撮影 関口敏雄 作曲 土肥泰
かまきりの卵を通じて、農村と都会との子供たちの心の交流、個々の生活の中をそれぞれの立場でみつめながら合理的なものへ、ある時は自然への美しい心をよみがえらせ、明るくたくましく成長してゆく子供達を描く。

竜門の人びと 1968年/40分 桜映画社
製作/脚本/村山英治 演出/堀内甲 撮影/三枝弘夫 作曲/長沢勝俊 語り/川久保潔
和歌山県粉河町竜門地区の農民達の三代に亘る近代化の歩みを描く。大正から昭和に至る50年のミカンの村の奮闘史。村人が総出演で演じ、俳優は一人も登場しない。115『竜門の人びと』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS


■1970年

沖縄の母たち 1970年/30分 桜映画社
製作/脚本/村山英治 原作/霜多正次 演出/大島善助 撮影/加藤和三 作曲/山内忠 語り/奈良岡朋子
1972年に沖縄が本土に復帰するに当って、本土の人びとがもっと沖縄を理解し、暖かく受け入れることを願って企画したもの。米軍基地で働きながら子どもたちに未来をかけ、たくましく生きる沖縄の母たちの姿を描く。
205『沖縄の母たち』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

後継者 1970年/30分 春秋映画
製作/榊原六郎 脚本/演出/浅野辰雄 撮影/橋本竜雄 作曲/渡辺岳夫
この映画は最近指定された富山県砺波地方の一実践地区における活動状況の記録。雪深い自然の悪条件の下、これに適応したチューリップ作りに工夫と努力を積み重ねている農民とその周囲の人々の記録。

主婦が働きにでるとき 1970年/30分 日経映画社
製作/佐藤一郎 脚本/演出/河野哲二 撮影/守部甫 作曲/三木稔
我が国の労働力は異常なまでに深刻化している。その為、家庭の柱である主婦達がそのカバーにあたっている。しかし問題は逆に家庭の中に生まれつつある。多種多様な目的をもつ主婦の労働に対してはまず、目先の問題と取りくむ必要があるのではないか。

職業への道 1970年/37分 桜映画社
製作/村山英治 利光久輝 脚本/堀内甲 千葉茂樹 演出/堀内甲 撮影/村山和雄
作曲/長沢勝俊 出演/宮森誠 木下清 永井玄哉 馬場恵美子 浜田寅彦
学校を卒業した青少年はほとんどが都会に就職するが、その転職離職率は非常に高い。大企業でさえ3年間に半数近くが離れていくという。この映画はガラス工場に就職した16才の少年を中心に、その問題を少年の側から描いた。見終ってからのディスカッションの材料にこと欠かない社会教育映画である。

津軽の子ら 1970年/39分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/青山通春 撮影/木塚誠一 作曲/小沢直与志
この物語は二人の兄弟とその父母の日常生活を通してお金のねうちや働くことの尊さなどを興味深く子どもたちに分り易く伝えようとするものです。


■1971年

青年と友情 1971年/31分 学習研究社
製作/原正次 脚本/小林久三 演出/筧正典 撮影/平野光徳
中学以来の友人である川上と山根は将来共同で店を持とうと約束した。二人で貯蓄も始め、15万円までになったある日、山根は今の会社をやめボーリング場に勤めると言いだした。映画は友情の本質を明らかにすると共に、その厳しさ、暖かさ、青春を生きる根源の意義を、ある二人の働く青年を追って明らかにする。

山びこよ歌え!―おじいちゃんの森― 1971年/33分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/松本英二郎 演出/酒井修 撮影/宮下英一
美しい自然の中で幸平は育っている。兄の信一は中学に通う自転車を新しく買い替えたいが、山林労働者の父はガンとして聞き入れない。ある夜、とうとうたまりかねた彼は母と言い争い、どしゃ降りの雨の中を飛び出し帰って来なかった。幸平は何かと父母に頼むが相手にされない。父母は生きることの厳しさ、自分でやりぬく意思の強さを子供達にわからせたかったのである。


■1972年

生きているってすばらしい 1972年/20分 東映CM
脚本/岡田英美子 演出/矢吹公郎 撮影/上野洋平 作曲/宇野誠一郎
貯蓄をテーマにお金だけでなく無形の知識をふやすこと、協力して何かを完成することも貯蓄であるということを子供達に伝えたい。

山のこだま 1972年/30分 日映科学映画製作所
製作/滝口巖鷲 浅野辰雄 脚本/演出/浅野辰雄 撮影/井上莞 作曲/小池一雄
熊本県の山村の中学に生まれたリード合奏団が全国大会で一位に入賞し、これが契機となって町ぐるみの大合奏団になる道程を描く。音楽を通じての人間形成とコミュニティづくりのあり方を示唆する。

わが愛する緑の町 1972年/43分 インタナショナル映画
製作/陸奥陽之助 脚本/演出/堀内甲 撮影/加藤和三 作曲/長沢勝俊
人づくりと理想郷の建設を目指している大分県大山町の明るいコミュニティづくりを描き、現代農村の生き方に何らかの示唆を与える。


■1973年

隠岐に生きる―星とぜにつぼ― 1973年/30分 日本フィルムセンター
製作/金子睦 脚本/演出/岩堀喜久男 撮影/中山正治 作曲/三木稔
隠岐の美しい風光の中に働く人々の姿、心情、伝来の習慣などを描き、物を大切にする心、働く喜び、節約、貯蓄の楽しみを自然に訴える。

ちどりと子供たち 1973年/31分 桜映画社
製作/村山英治 村山和雄 脚本/演出/堀内甲 撮影/村山和雄 作曲/長沢勝俊
出演/西島悌四郎 小林勝也 青木千里 鳴門の子どもたち
チドリの研究観察を始めた科学クラブの子供たちが、巣のある塩田を埋めたてられるという事件を通して、生命の尊さや、それを守ることの困難さを体験していく姿を描く。


■1974年

北国のとも子 1974年/33分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/酒井修 撮影/渡辺勇 作曲/小沢直与志
出演/山内三砂江 吉川満子
あたたかい人間愛に生きる少女を育てた実在の家庭をモデルに、家庭教育の意味、今日の老人問題の底にあるもの、又貯蓄の真の意味を問い直そうとする。


■1975年

バズーカ先生と子どもたち 1975年/30分 共同テレビ
製作/坂本元章 脚本/演出/菊地靖 撮影/黒田清己 作曲/池野成
教師と親たちが心を合わせ、金銭教育のあり方を考え、お金の大切さ、生きた使い方を具体的に示唆する。子どもの貯金、金銭教育を考える。
128『バズーカ先生と子どもたち』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

ふるさとに生きる母たち 1975年/31分 桜映画社
製作/村山英治 村山和雄 脚本/演出/金子精吾 撮影/江連高元 作曲/広瀬量平 語り/久米明
秋田県の山村の母たちが、生活とは、本当の豊かさとは何かを問い直し、共同の母親牧場を設立するに至る過程を描く。山村の問題としてばかりでなく現代日本社会の問題に方向を与える。
032『ふるさとに生きる母たち』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

われら竜南の子―手をつなごうよ、胸をはろうよ― 1975年/33分 マツオカプロダクション
製作/演出/松岡新也 脚本/清水信夫 撮影/川戸裕三 作曲/冬木透
静岡市立竜南小学校の異集団による活動のあり方を分析して描く。子どもの一人一人が仲間意識を通じて、いかに自身の心を成長させているかを描き、親たちに子どもの幸福を考えてもらう。


■1976年

朝やけの海 1976年/33分 日映科学映画製作所
製作/丹生正 脚本/片岡薫 演出/丸山誠治 撮影/井上莞 作曲/津島利章
出演/大和田貘 川上夏代 前沢迪雄 川添菜穂美
沿岸漁業の将来に不安と疑問を感じて都会へとびだした若者が、再び海に生き甲斐を求めて帰郷するまでの姿を描いた。仕事に対する使命感、生活設計の追求を訴える。

家族の構図 1976年/31分 桜映画社
製作/村山英治 脚本/須崎勝彌 村山英治 演出/金子精吾 撮影/江連高元
作曲/山本直純 出演/南美江 金井大 佐古正人 立石涼子
家族とは何か。父と母と、子どもたち、嫁、老人、ゆれ動く現代の家庭の中で、各人がそれぞれの立場から家族の人間関係、生活設計、人生設計のあり方を考えるきっかけを与える作品。
488『家族の構図』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

コン太と森の仲間たち 1976年/20分 岩波映画製作所
製作/田村勝志 脚本/演出/藤本孝明 撮影/小村静夫 作曲/中村勝
コン太、ミミ子、チュー助は、魔法使いがくれた「しあわせの花」の種を育てることになった。困難にぶつかるが、協力し、助け合い、がんばりぬいて花を咲かせる。

小さな愛の詩 1976年/32分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/酒井修 撮影/渡辺勇 作曲/小沢直与志
少女が織った一枚の布が人々の手を経てゆく過程で、物と精神生活とのかかわりあいを美しく描いた。物を大切にすることは、物へのいたわり、やさしさをもつことで、同時に人間を大切にする心にもつながる。


■1977年

鐘乳洞と三人の少年たち 1977年/32分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/酒井修 撮影/福井久彦 作曲/小沢直与志
現代っ子に最も欠けているのは、自分の可能性への挑戦である。未知なるものへ挑戦させることが、今後の教育の大きなテーマとなるだろう。三人の少年が洞窟探検を計画し、資金作り、調査を始める。

嫁ぐわが子に 1977年/33分 英映画社
製作/高橋銀三郎 脚本/演出/酒井修 撮影/渡辺勇 作曲/小沢直与志
若い世代の離婚率は年々増加し、時には子供がその犠牲になっている。原因の多くが家庭生活に対する根本的な認識の安易さである。一組の夫婦の歴史を通して、健全な生活設計を考える。

虹に向って 1977年/18分 電通映画社=エコー
製作/西尾豊 岡本忠成 脚本/永倉薫平 岡本忠成 演出/岡本忠成 撮影/田村実
作曲/及川恒平 語り/岸田今日子
素朴な若い男女の清らかな愛情と献身のドラマの中に世のため、人のためという社会的意義と計画性を美しい人形アニメーションで描こうとした。


■1978年

下町のおばちゃん先生 1978年/30分 東映教育映画部
脚本/本田英郎 演出/豊田敬太 撮影/原田英昭
柴又の駄菓子屋さん、脇田はるさんの「町の教育係」の実践をもとに、子供の金銭教育の重要性を若い母親に考えてもらう。また、地域社会の大人たちに子どもたちを見守り、健全に育てる関心を深めてもらう。

春のおとずれ 1978年/32分 日映科学映画製作所
製作/酒井知信 脚本/須崎勝彌 演出/丸山誠治 撮影/西垣六郎 作曲/津島利章
定年をむかえた人々を中心に、物心両面にわたる生活設計の必要性をひろく一般の人々に訴えようとするもの。

ふるさとの広場 1978年/29分 日映科学映画製作所
製作/酒井知信 脚本/演出/片岡薫 撮影/高田昭
病に倒れた父に代り、家業を継ぐために故郷へもどった青年が東京生活への執着とたたかいながら、しだいに地域の青年たちを中心とする文化活動にとけ込み、新しい故郷づくりに熱意をもやす。


■1979年

りすのパナシ 1979年/21分 電通映画社
製作/西尾豊 岡本忠成 脚本/東川洋子 永倉薫平 岡本忠成 演出/岡本忠成
撮影/田村実 伊丹邦彦 作曲/樋口康雄
かわいい子りすのパナシの体験を通して、家族の愛情、社会とのふれあい、生活の知恵といったことの大切さを訴える。

わが巡礼のみち 1979年/35分 毎日映画社
製作/真田健三 脚本/演出/石井敏朗 撮影/上原新次 作曲/はらまさみ
ある老人が趣味を生かして巡礼道の記録を8ミリでとり、近所の協力を得て、老人文化祭で発表することになった。劇構成によって、老人の生きがいと生活設計のあり方を探る。


■1980年

鬼がくれ山のソバの花 1980年/23分 電通映画社
製作/西尾豊 原作/木暮正夫 脚本/東川洋子 岡本忠成 永倉薫平
演出/岡本忠成 撮影/田村実 宮沢みきお 作曲/半田淳子 中川善雄 ほか
声の出演/長岡輝子 岸田今日子 鎗田順吉
ソバの大好きな赤鬼と村の少女との心暖まる交流という民話的素材を、墨絵の手法で生かしたアニメ。働くことや貯蓄の大切さ、協調して生きることの尊さを訴える。
317『鬼がくれ山のソバの花』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

炎よ創れ 1980年/34分 英映画社
製作/高橋銀三郎 長井貢 脚本/演出/堀内甲 撮影/江連高元 作曲/小沢直与志
焼きものへの愛情と厳しさを貫く祖父と、家業のかたわら子どもの教育に熱心な夫婦、そして伸びざかりの活力にあふれた子供たち。その三世代の社会との暖かい交流を通じて、真に価値あるものを考える。


■1981年

莓が運んだ手紙 1981年/32分 東映教育映画部
製作/金指功 木村滋 脚本/古川良範 酒井修 演出/酒井修 撮影/福井久彦 作曲/長沢勝俊
農家の少女と都会の少女との交流を描き、生産のきびしさとよろこび、物を大切にする心、あたたかな心のふれあいがめばえていく様子を劇構成で描く。

希望の船 1981年/35分 英映画社
製作/服部悌三郎 長井貢 脚本/演出/堀内甲 撮影/江連高元
作曲/青山八郎 出演/原知佐子 前田昌明 杉山とく子
子供たちとは離れ離れで、家族五人が一同に集まるのは盆か正月しかない、ある船上生活者の夫婦。たとえ離れていても心の絆は強く、厳しい現実の中でもしっかり生きてゆくある家族を描く。

サケを育てる家族 1981年/30分 東京シネ・ビデオ
製作/横川元彦 小菅正典 脚本/演出/山崎定人 撮影/遠藤一彰 作曲/原正美
北海道の原野でサケのふ化事業に携わる一家と事業に協力する人たちを中心に、親の考え方や行動、近隣者の善意が子供の成長に大きな影響を与える事を描く。

たぼうとく―くらしに生きる文弥人形― 1981年/29分 電通映画社
製作/西尾豊 中林千曲 脚本/演出/青池憲司 撮影/星野欣一
佐渡に伝わる文弥人形の継承者、老人形師を通して、“たぼうとく”−不易不変の思想としてたくわえる事の大切さを意味する−の精神を描き、私たちの文化、生活を見直す一つの契機とする。

ふらいぱんじいさん 1981年/21分 電通映画社=エコー
製作/稲村喜一 脚本/東川洋子 永倉薫平 岡本忠成 演出/岡本忠成
撮影/田村実 作曲/広瀬量平
古くなったというだけで、新しいふらいぱんに替えられたふらいぱんじいさんが旅に出て、新しい生き方を始める。じいさんのやさしさやたくましさを通して、ものを大事にし人に親切にする心を知ってもらう。アニメーション。


■1982年

くらしとお金 1982年/43分 読売映画社
製作/森田春夫 樋口幹夫 脚本/倉数宏 曽田信 演出/曽田信
撮影/一乗和夫 作曲/原正美
ある一家のお金の動きと、お金を通しての社会との関わり合い、お金の起源と歴史、インフレの恐ろしさ、お金の値うちを守る日銀の働きなどを、劇とマンガ、ニュースフィルムを合わせてみせてゆく。

ケンちゃんミカちゃんの不思議な旅 1982年/21分 
電通電通映画社=東京中央プロダクション
製作/稲村喜一 庄司洵 脚本/演出/撮影/高橋克雄
ケンちゃんとミカちゃんが、お母さんのお金の入ったハンドバッグを探しに旅に出るメルヘン。お金の大切さを訴えるアニメーションで、オリジナルはビデオ。

五箇山の火いさま 1982年/24分 電通映画社
製作/稲村喜一 中林千曲 脚本/演出/赤池俊彦 撮影/川本茂 作曲/布施伊佐美
富山県五箇山に600年間一度も消えたことのないイロリの火があるという。火を守り続ける一家を訪ね「火いさま」と出会い、600年の重みとは何か考える。


■1983年

小さな駅の物語 1983年/33分 東京シネ・ビデオ
製作/横川元彦 小菅正典 脚本/演出/山崎定人 撮影/安承攻 作曲/長沢勝俊
広島県北部の山間にある小さな駅を舞台に駅長の父親と母親、高校生の息子の3人家族の日常生活を描写しながら、思いやりの心、勤労の尊さ、生活設計の大切さなどを訴える。劇構成。

チロの木大きくなあれ 1983年/21分 英映画社
製作/長井貢 脚本/田口真 演出/前田康成 撮影/旭プロダクション
動物たちの社会を形成する森。価値観、生活設計、生きがいなどを象徴する一本の木を舞台に、親しみのある小動物(ネズミやリス)たちのドラマを通じ、幼児たちに物を大切にしたり計画性の重要なことを知らせるアニメーション。


1984

あしたを心豊かに―わが家の生活設計― 1984年/24分 英映画社
製作/服部悌三郎 長井貢 脚本/演出/堀内甲 撮影/江連高元 作曲/小沢直与志
Kさん夫妻にとって、知人の結婚式は生活設計を考えるよい機会となった。資料を集めて長期生活設計を立て、2人の子どもにも公開し、理解を求め話し合う。生活設計の大切さ、そしてポイントを考える。

山河春秋 1984年/32分 グループ現代
製作/小泉修吉 西原春人 惣川修 脚本/演出/佐久間のぶ 撮影/堀田泰寛 作曲/杉田和夫
東京育ちの拓也は、勤め先が倒産したのを契機に妻の実家のある山国への移住を決意する。老母トメ、義父留吉、義弟二郎、そして妻が見守る中で、ついにシイタケ栽培に新しい人生を見い出し、義弟の二郎と一緒に新しい出発を遂げる。

背負子日記 1984年/32分 シネジャーナルプロダクション
製作/古川敬一 脚本/神山征二郎 石倉保志 演出/神山征二郎 撮影/池田清二 作曲/針生正男
北アルプス大自然の中で生き抜いてきた山荘を守る老夫婦と、都会に住む息子夫婦、それに孫との人間模様を捉え、親子とは、生きがいとは何かを訴える。

陽のあたる家族 1984年/32分 英映画社
製作/服部悌三郎 長井貢 脚本/演出/青山通春 撮影/江連高元 作曲/小沢直与志
両親の豊かな心を受けつぎ、すくすく育って行く子どもたちを描きながら、真に豊かな生きがいのある生活とは何か、また、高齢化社会の中に光を生みだすために老人をいたわり合い助け合う心がどんなに大切か描く。


■1985年

シーサーの屋根の下で 1985年/33分 東京シネ・ビデオ
製作/横川元彦 小菅正典 脚本/演出/山崎定人 撮影/山本駿
作曲/長沢勝俊 出演/樫山文枝 井田弘樹 戸川暁子 仙北谷可都子
沖縄、竹富島の美しい自然を背景に養蚕と織物づくりに取り組む、母とその一家の苦しみと喜びを描いていく。シーサーとは、獅子を形どった魔よけの焼き物。
263『シーサーの屋根の下で』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS

ぼくは負けない 1985年/31分 桜映画社
製作/村山英治 福間順子 脚本/花崎哲 演出/村山新治 撮影/江連高元
作曲/三木稔 出演/谷口真一 小見浩昭 下條アトム 伊藤博
今日、子供の健全な成長のためにはどのような環境が必要か。この映画は「おもちゃ図書館」を通して地域の人々の子供への働きかけを訴えるとともに、一人のいじめられる側の少年が成長していく過程を描く。

夢商い 1985年/30分 電通映画社
製作/中林千曲 脚本/永倉薫平 演出/赤池俊彦 撮影/黒柳満
ある若い夫婦が描いた夢・それは夢の花売り…、ある日彼らは唐突にそれを実現しようとする。好きな仕事を好きなやり方で実践し、周囲の人々の助けを借り、自ら合理的生活設計者へと変貌していく。そして新店舗開店…。これからも、夢の花屋を続けていこうと。


■1986年

エチオピアから天使がやって来た 1986年/35分 シネジャーナルプロダクション
製作/古川敬一 脚本/演出/倉敬介 撮影/池田清二 作曲/森岡賢一郎
エチオピアから日本へやって来た女子留学生と、人生の晩年を迎えた老人、その家族のかかわりを通して、私達が豊かさの中で忘れている「物を大切にする心」、「他人を思いやる心」をみつめ直す。

幸せづくり 1986年/34分 東京シネ・ビデオ
製作/横川元彦 小菅正典 脚本/演出/山崎定人 撮影/川尾俊昭
京都大原の里。代々しば漬を家業とする一家。その家の後を継ぐ若い世代が伝統を守りながら創造的で計画的、積極的に行動する姿を描きながら、幸せとは何かを考える。劇構成。

みんなで作った虹のつり橋 1986年/21分 岩波映画製作所
製作/桜井朝子 北村征人 脚本/演出/藤本孝明 撮影/アート・アニメスタジオ 作曲/菅野由弘
森で暮らす仲良し四人組の可愛い動物たちが、くりひろげる出来事を通して、物やお金の大切さ、働くことの尊さを訴えるアニメーション映画。


■1987年

うれしいときにも涙がでる 1987年/31分 桜映画社
製作/村山英治 原作/岸武雄 脚本/神山魁三 神山征二郎 演出/神山征二郎
撮影/山本駿 作曲/針生正男 出演/川名誠 高橋長英 二木てるみ 安藤一夫
小学校5年生のテツヤは学校で先生から「お父さん」という題で作文を書くように言われ、早速両親に取材を開始する。しかし、父の働いている刃物工場が円高不況で倒産するかも知れないと知り、作文が書けなくなってしまう。


■1988年

20才の旅路眩ゆく 1988年/36分 シネジャーナルプロダクション
製作/古川敬一 脚本/演出/倉敬介 撮影/池田清二 作曲/森岡賢一郎 坂口博樹
劇構成。成人式を迎えた女子短大生の振り袖をめぐる乙女心を描き、美しく着飾って成人式に参加することが真に社会人としての第一歩なのかを問う。生きる喜びと素晴らしさを訴える。


■1989年 ※貯蓄広報中央委員会に改称

貯蓄ってナーニ? 1989年/20分 東京シネ・ビデオ
製作/横川元彦 小菅正典 脚本/演出/山崎定人 撮影/山本駿
貯蓄は物価の安定と経済の健全な発展の基盤であり、個人にとっても個性的でゆとりある生活を営むために大切なものである。貯蓄の果す役割や重要性を、わかりやすく解説した。


■1990年

ジュディがくれたコイン 1990年/30分 岩波映画製作所
製作/広橋育治 脚本/演出/藤本孝明 撮影/川島安信
サイクリング車がほしいとダダをこねていた小学6年生・順一は、父親の病気を機会に、姉やカナダからホームスティしているジュディと一緒に家事を手伝うことを通じて、労働の意義、お金のほんとうの価値といったものに目覚めてゆく。


■1991年

ホシガリ姫の冒険 1991年/20分 学習研究社
製作/脚本/福井康雄 演出/森田浩光 作曲/越部信義
なんでもほしがるホシガリ姫が、お城を追い出され苦労するうちに正しい金銭感覚を身につけてゆく。貯蓄心や健全な生活習慣の大切さを教えるアニメーション。


■1992年

UFOにつかまった子供たち 1992年/20分 学習研究社
製作/脚本/福井康雄 演出/森田浩光 撮影/ティ・ニシムラ
ある日、お母さんにおこづかいをねだっていたアキラは、突然UFOにとらえられる。船内にはアキラのクラスメイトのヒロコとタケシもいる。宇宙基地に連れてこられた3人は、そこで日頃のお金や物の無駄遣いについて追及される。


■1994年

お金は回る―くらしと金融― 1994年/16分 学習研究社
製作/脚本/福井康雄 演出/森田浩光 撮影/ティ・ニシムラ
金融システム・信用制度について、興味深く、わかりやすく解説するアニメーション。