IMAGE RINGS vol.26 記憶の呪縛∞記憶の自由

tancho0101-02-01

第26回公式戦 記憶の呪縛∞記憶の自由


思春期 ゲーム 誓い。

2000年3月17日(金)16:00/19:00
   3月18日(土)13:00/16:00/19:00
   3月19日(日)12:00/15:00/18:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
樋渡麻実子『コクリコの花の咲く丘』1999/8mm/10分
山崎幹夫『虚港』1996/8mm/80分
金井勝『時が乱吹く』1991/16mm/64分
(イラスト:中村景子、一休庵)

■!!!たった今観たはずの映画の内容が思い出せない。覚えているのは、「退屈しなかった」という事実だけ。善悪に分かれたキャラクター、豪華なセット、驚異のデジタルSFX、息をつかせぬアクション、そしてハッピー エンド――これらを称してアメプロスタイルと呼ぶ。
■深く考える必要はないさ、この瞬間が面白ければ……。故郷を遠く離れた東京ディズニーランドで、孤独なミッキ―はそう自分に言い聞かせた。ケータイ片手に大盤振舞いの男女に囲まれて、思い出すのは亡き友のこと。大恐慌、世界大戦、反戦運動。波乱の時代にこそ夢があった。
■いわゆる「退屈しない映画」がある一方で、いつまでも心に焼きつく「面倒な映画」がある。『コクリコの花の咲く丘』(99)はエロチックだが面倒だ。『虚港』(96)は見事にエンターテインメントしてるが面倒だ。『時は乱吹く』(91)は老いてなお夢溢れるが面倒だ。記憶とつき合うのはとても面倒臭くて最高にエキサイティングだ!
イメージリングス・しまだゆきやす)