IMAGE RINGS vol.10 脳ミソも春休み。

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vol.10 脳ミソも春休み。


もうすぐ春休み。なので――
16ミリインディー映画のテンコモリ!!!

1997年3月14日(金)15日(土) 13:00/16:00/19:00
会場:新宿Fu- 料金:前売800円/当日1,000円
朝生賀子『パアプリンプウ』1994/16mm/23分
谷口正晃『洋子の引越し』1989/16mm/23分
工藤義洋『家族ケチャップ』1992/16mm/37分
富永舞&田辺理香子『ハニームーン』1995/16mm/30分
鈴木卓爾ヒドラと踊ろう』1994/16mm/5分
水戸ひねき『脳の休日』1995/16mm/20分
協力:シネマトレイン
(宣伝協力:WIZ 宣伝美術:岡村美郷)

■“春休み”は不・思・議である。夏休みのような解放感はないし、冬休みのような凝縮感もない。あれは骨休めでもなんでもなくて、はかない気休めに過ぎなかったのかもしれない。3月には胸いっぱいに膨らませた期待も、2週間後の4月になれば、裏切られた。そうだ、春は裏切りの季節だったのだ。
■あのボーッとした安心感、友人たちとの長閑(のどか)な笑顔――春の夢は永遠に醒めることはないとフェイントをかけておいて、いきなり手のひらを返してくる。罠にハメれたボクたちは、あとはもう人生を捨てて狂うしかない。それは、映画が本来持っていた魅力的な“毒”とよく似たものである。
■『スワロウテイル』のような映画にはなくなってしまった刺激的な面白さが、16ミリインディー映画にはまだ残っている。
■オトナの世界に“春休み”はないが、予定調和のGWに人生を狂わせるような深みはない。さあ、脳ミソにも春休みを。
イメージリングス・しまだゆきやす)