第122回 女性作家シリーズ(4) 渋谷昶子

渋谷昶子【しぶや・のぶこ】
1932年 旧満州・大連市生まれ。中央大学法学部在学中、映画のスクリプター(記録係)になることを志す。1954年より独立プロの現場に参加し、山本薩夫今井正らの作品につく。1961年にフリーの演出家となり、各社でPR映画やCM、TVドキュメンタリーを数多く手掛ける。日紡貝塚バレーボールチームを記録した『挑戦』(1963)でカンヌ映画祭短編映画部門グランプリを受賞。近年は、盲聾唖者地位向上の礎を築いた斉藤百合の生涯を描く『鏡のない家に光あふれ』(1996)、アルト声楽家・柳兼子の生涯を辿る『兼子』(2004)、数々の童謡で知られる作曲家の活動を追った『サッちゃん―作曲家・大中恩(おおなかめぐみ)の世界』(2006)などの記録映画を連作。昨年はNHKハイビジョン特集『“蝶々夫人”は悲劇ではない〜岡村喬生80歳、イタリアへの挑戦』(2011)を演出する。

2012年7月22日(日)14:00〜16:00(上映時間 106分)
『挑戦』より