350『彩[土延](さいえん)―楠部弥弌の技法―』

 
1978年/30分/カラー 監修:河北倫明
制作:毎日映画社 プロデューサー:加藤正二・成島東一郎 
脚本・監督:成島東一郎 撮影:杉村博章 照明:加藤勉
音楽:水谷川忠俊 琴:山内㐂美子 語り:田村高廣
京都の陶芸家、楠部彌弌の作陶のわざ「彩えん」を中心に
60年に及ぶ仕事を紹介する。良質に土の色素を加え、
細かく砕き、いろつちを作り、器形に描いてまとわせる。

成島東一郎【なるしま・とういちろう】
1925年東京市生まれ。東京物理学校(現・東京理科大)卒業後、1947年松竹大船撮影部に入社。木下恵介作品のキャメラマン楠田浩之の助手として『カルメン故郷に帰る』(1951)などにつく。1960年、吉田喜重作品『ろくでなし』で撮影技師となり、以後『秋津温泉』(吉田/1962)『古都』(中村登/1963)『日本脱出』(1964/吉田)などでのカメラ・ワークが注目される。1965年フリーとなり『心中天網島』(篠田正浩/1969)『儀式』(大島渚/1971)『戦場のメリークリスマス』(大島/1983)などで「撮影監督」として活躍。1966年にはキャビネット・オブ・Nを設立、CM撮影および後進の育成に取り組む。1973年に自身の監督第一作『青幻記 遠い日の母は美しく』を発表。1986年には第二作『オイディプスの刃』が公開された。1993年逝去。
主な監督作品 1973:青幻記 遠い日の母は美しく 1978:彩[土廷](さいえん)―楠部弥弌の世界― 1981:津軽の火消し 1986:オイディプスの刃

オイディプスの刃 [DVD]

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