今後の上映予定

10月28日(水) (91)陶芸の巻
11月11日(水) (92)漆の巻
11月25日(水) (93)和食の巻
12月 9日(水) (94)洋食の巻

▽10月28日(水)
(91)陶芸の巻〜土と炎の4本立(計119分)
柿右衛門―にごしで―
1978年/30分/カラー 
制作:記録映画社 企画:文化庁 プロデューサー:古川正思 
脚本・監督:山添哲 撮影:金山富男
重要文化財<色絵花鳥文深鉢>を、濁手(にごしで)の技法で再現する工程を記録。十三代柿右衛門を中心に、職種の異なる11人の高度な技術老の手により再現する。
彩挺(さいえん)―楠部弥弌の技法―
1978年/30分/カラー 
制作:毎日映画社 プロデューサー:加藤正二 
脚本・監督:成島東一郎 撮影:杉村博章
京都の陶芸家、楠部彌弌の作陶のわざ「彩挺」を中心に60年に及ぶ仕事を紹介する。良質に土の色素を加え、細かく砕き、いろつちを作り、器形に描いてまとわせる。
荒川豊蔵
1980年/30分/カラー
制作:金山プロ 製作・脚本・監督・撮影:金山富男 脚本:中村麟子
志野焼の発見・再現者、荒川豊蔵の50年にわたる製作の経歴、苦労、そして人と人との縁に生きた姿を描く。86才の今もなお志野に取り組む姿を追う。
色鍋島
1973 年/29分/カラー
制作:桜映画社 企画:文化庁 
製作・脚本・監督:村山英治 撮影:木塚誠一
元祿時代に発達した江戸の工芸技術の枠を示す「色鍋島」の、分業方式による製作過程から、技術を後世に伝えようとする職人たちの姿をとらえる。

▽11月11日(水)
(92)漆の巻〜うるし麗し4本立(計123分)
輪島塗
1974年/30分/カラー
制作:日本シネセル 企画:石川県 プロデューサー:佐藤吉彦
脚本・監督:高井達人 撮影:渡部克一
美しい色つや、触れた時の柔らかな木地の感触、そして重厚堅牢性を持ち味とする輪島塗。漆の採取から型はつり師、木地師塗師、加飾の職人までの工程を追う。
鎌倉彫
1980年/21分/カラー
制作:岩波映画製作所 企画:伝統鎌倉彫事業協同組合 
プロデューサー:小村静夫 監督・撮影:金山富男 脚本:佐藤圭司
鎌倉時代より、禅寺と茶道に支えられて後世に伝えられてきた鎌倉彫。木地師、彫師、そして塗師の技術とともに、その歴史背景と作品を解説する。
飛翔
1971年/30分/カラー
制作:戸田プロ 製作・脚本・監督:戸田金作 撮影:玉井正夫
新しい漆芸の世界を創成した日本芸術員会員・文化功労者、山崎覚太郎の「人と作品」を記録しながら、絵画とは、芸術とは何かを考える。
漆器づくりの要具―手仕事の世界―
1980年/42分/カラー
制作:池田プロ 製作・脚本・監督・撮影:池田達郎
漆器作りには多くの要具を使う。中塗りの後に使う研ぎ炭。漆濾し紙。漆刷毛。蒔絵筆。その要具づくりの工程を忠実に描いて、貴重な伝統技術の記録とする。

▽11月25日(水)
(93)和食の巻〜美味おもてなし5本立(計110分)
二千年の味―日本の食文化―
1983年/23分/カラー
制作:東映教育映画部 企画:全国米穀協会 プロデューサー:布村建
脚本・監督:菅孝行 撮影:保川俊夫
米食をベースに、多彩で味覚に富んだ伝統的な食文化のルーツと現状を文化史的に見ながら、「日本型食生活」の良さを描く。
うま味の世界
1985年/21分/カラー
制作:電通+東京コマーシャルフィルム+日本産業映画センター
企画:日本うま味調味料協会 プロデューサー:畠中好信・斉藤拓
脚本・監督:飯塚増一 撮影:田中美憲
味覚には甘酸鹹苦があるが、だしに含まれる「うま味」も基本味の一つとして国際的に確立されている。その独自性と働きを様々な実験を通じて紹介。
おせち料理は語る
1982年/15分/カラー 
制作:東京都映画協会
食生活の多様化は、母から子へ伝える家々の伝統を失わせつつある。墨田区のおせち講習会などから、おせち料理が家庭にとってどんな意味を持っていたのか考える。
懐石料理―その心と作法―
1976年/22分/カラー
制作:岩波映画製作所 企画:キッコーマン プロデューサー:堀谷昭
脚本・監督:重森具崙 撮影:八木義順
懐石料理の席にカメラを持ち込み、下ごしらえ、向付、香の物などを順に解説。洗練された料理の数々は日常の食生活にも発見をもたらす。
舶来の日本料理―食文化の翻訳術―
1996年/29分/カラー
制作:岩波映画製作所 企画:キッコーマン プロデューサー:菅澄子
脚本・監督:山崎博紹 撮影:奥村祐治
米、味噌、豆腐など外来の食材や食文化を巧みに翻訳して、独自の食文化を作ってきた日本人。食べ物に対する繊細さや考え方、料理への知恵を描く。

▽12月 9日(水)
(94)洋食の巻〜おせちもいいけどカレーもね4本立(計113分)
味の芸術 カレー
1984年/29分/カラー
制作:東京映像社 企画:エスビー食品 プロデューサー:大滝勝
脚本・監督:国岡宣行 撮影:前田泰治郎・山口誠・小林雅紀
カレー料理と関係の深いインド文明。典雅な古典音楽の音色に耳を傾けながら、千古の文明に培われてきた混合スパイス料理、カレーを味わってゆく。
マヨネーズ物語
1977年/15分/カラー
制作:現代放映 企画:キユーピー プロデューサー:三沢篤四郎・倉田武雄
監督:清本隆男 脚本:肥田侃 撮影:佐藤昌道
マヨネーズの歴史は600年も遡ると言われている。キユーピーマヨネーズの製造過程を、歌とアニメを織りまぜながら紹介する。
わたしの見つけた小麦粉
1978年/34分/カラー
制作:日映新社 企画:日清製粉 プロデューサー:中島康勝
脚本・監督:岡田道仁 撮影:田村修一
小麦の粒はどうやって食べたらよいかを考えながら、人類が原始時代からたどった道を再現する、岐阜市立長良中学の家庭科の授業の記録。
にっぽん洋食物語
1985年/35分/カラー
制作:桜映画社 企画:雪印乳業 プロデューサー:村山英世
監督:山下秀雄 脚本:松川八洲雄 撮影:北川英雄
西洋料理を日本人の伝統と固有の感覚で吸収し、自分たちの舌にあう「にっぽん洋食」に発展させ、より豊かな食生活を築いてきた歴史を楽しく紹介。