060『動きまわる粒−気体と液体の分子−』

1970年/18分/カラー/制作:岩波映画製作所/
プロデューサー:牧衷・鈴木光枝/監督:佐藤圭司/脚本:金重義宏/
撮影:吉瀬昭生/実験:深田三郎/解説:中村充(NHK)
砂を振動させると水のように流れたり、表面が平らになったりします。
振動する砂粒と液体の相似性から、振動する砂粒が浮力を示すか、と
いう問題に進み、実験によって液体の分子運動を推論し、ブラウン運動
を推論し実験します。さらに煙を使って気体もブラウン運動をすること
を示し、気化の際の体積膨張は分子自体の膨張によるものか、分子が
空間を飛び回るようになるためか,という問題を提出し、液体と気体の
拡散速度のちがいから気体分子の姿を確かめます。

佐藤圭司【さとう・けいじ】
新潟県生まれ。東京学芸大学卒業後、小学校教諭となるが東京大学教育学部に再入学・卒業して岩波映画製作所に入社。主に科学映画・教育番組を演出。
主な作品:あぶない(1965)ものが燃えるときなにがおこるか(1966)自然の中の化学(1968)ロボットへの道(1969)動きまわる粒-流体と気体の分子-(1970)現代 そして水(1973)見る(1975)しょうゆ誕生(1978)年代を測る(1978)金属-ミクロの世界-(1981)技術に生きる(1986)施工今昔-安全を求めて-(1989)