007『阿寒湖のまりも』

1954年/15分/白黒版/制作:科学映画研究所/
脚本・監督:太田仁吉/監修:西村真琴/撮影:関口敏雄/
音楽:伊福部昭
まりもは浮き上がったり沈んだりして成長し、100〜200年生きる。
その生態の記録。10月にはアイヌのまりも祭の儀式が古くからの
歌と共に行われる。太田仁吉の遺作。(※全巻傷多数あり)

太田仁吉【おおた・にきち】
1893年北海道札幌郡豊平村生まれ。札幌師範学校卒業後、小学校教諭となる。これからの理科教育は視覚に訴えるべきとの考えから1932年に理科教材映画『かえる』を自主制作。1934年十字屋楽器店に入り映画部を創設、「理科映画大系」シリーズを制作し、日本で最初に科学映画を根づかせた。戦時統合で日本映画社に移籍し1950年まで在籍。科学映画研究所を創設するが病のため1954年逝去。
主な作品:かえる(1932)石油の話(1934)塩の話(1935)蝉の一生(1936)人体の組立(1937)花と昆虫(1938)結晶の科学(1939)活魚列車(1940)食用蛙(1941)山西の土地と民(1942)拓けゆくボルネオ(1943)集魚灯(1944)魚の愛情(原案/1947)卵は語る(1948)あげはちょう(1949)いねの一生(1950)つつが虫(1952)蚕(1953)日本の稲作(1954)いもち(1958)

伊福部昭の映画音楽

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