073『マグニチュード7.9 地震予知の科学』


1972年/27分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:科学技術庁
プロデューサー:高橋宏暢/脚本・監督:桑野茂/撮影:竹内亮/
照明:橋本登/録音:尾形竜平/線画:河原三郎/模型:赤荻賢司/
解説:鈴木瑞穂
地震に関する最も新しい知識を紹介するが、同時に地震の恐ろしさも教え、
防災対策を忽せない事を説いている。

桑野茂【くわの・しげる
No.036『集中豪雨』を参照。
http://d.hatena.ne.jp/tancho/20050608/p4

074『日本の地すべり』

1973年/30分/カラー/制作:全国農村映画協会/
企画:日本林業技術協会/プロデューサー:福森友久・小野寺正寿/
監督:荒井英郎/脚本:小野春夫/撮影:阿部義則
日本の地すべりの概要を主として、科学的な技術と治山土の立場からみた
工法を紹介して多くの国民と林業、土木、建設関係者に役立てたいと考え
製作したもの。

荒井英郎【あらい・ひでお】
1911年東京生まれ。文化学院卒業後、松竹蒲田撮影所で助監督として五所平之助に師事。松竹系列の大日本文化映画製作所から日本映画社を経てフリーとなる。1987年逝去。
主な作品:蔭ある町(1933)琉球の民藝(1940)勤皇村記-大和十津川村風土誌-(1941)防空監視(1944)如何なる敵がくるか(1945)月の輪古墳(1954)朝鮮の子(1955)電気と火事(1956)ミシン美術(1957)おらうちの嫁(1958)し尿のゆくえ(1959)歩みはおそくとも(1960)スラム(1961)白鳥事件(1962)利根川の水(1963)こどもの叫び(1964)世界の中の私たちの町(1965)青森のヒバ(1966)家庭教育シリーズ(1967)屋久杉(1968)木曾のヒノキ(1969)秋田杉(1970)ともしび生協ニュース(1972)日本の地すべり(1973)新島の民俗芸能-神楽・獅子木遣-(1974)われわれは監視する-核基地横須賀-(1975)自然と文化とやすらぎのまち渋谷(1977)空と海の間に(1979)頑張れヒロくん(1980)水をつくるお父さん(1981)第四次安定給水に向けて(1982)庚申塔-道ばたの庶民信仰-(1984)富士川-水と土と人と-(1985)

動く絵の作家荒井英郎

動く絵の作家荒井英郎

075『洪水をなだめた人びと 治水と水防にみる先人の知恵』

(※写真)1997年/30分/カラー/制作:文化工房/プロデューサー:桂俊太郎/
脚本・監督:田部純正/撮影:高橋慎二・戸塚均/音楽:山崎宏
先人たちが自然に対して生存を賭けた「水防と利水」の苦闘の跡を全国に
訪ねる。水の力を巧みに操った武田信玄の独創性。加藤清正の自然に対す
る鋭い洞察力。彼らの治水事業を紹介し、自然と技術が見事に融合した
卓抜な戦略を検証してゆく。

田部純正【たなべ・すみまさ】
1930年生まれ。新理研映画からフリーとなり、日映科学映画製作所、日本シネセル、東京シネ・ビデオ、大和映画社、文化工房、日本映画新社などで多数の作品を演出。
主な作品:第二の出発の日に(1961)立坑タワーマシン(1962)今日もエルフで(1963)東京の空の下(1964)断層の下の線路区分(1965)炭鉱(やま)は生きている(1966)広がる銀輪の波(1968)都市の中の漁師たち(1969)公害(1971)渡良瀬川-自然と人間-(1973)未来人口と老齢化社会(1975)みちのくのりんご(1976)ホタテの海-よみがえる陸奥湾-(1979)白い風土-青森の冬-(1980)驚異の生体防御-インターフェロンとガン-(1981)神垣の里(1982)夕映えに輝く汗(1983)一念一路の大祭り(1984)多摩の四季とくらし(1985)ふたたび職場へ(1986)航路の安全を守る(1987)日本型食生活(1988)森の詩-都民の森の四季-(1990)森と縄文人(1991)こんな仕事だってできるんだ!-精神薄弱者の新しい職場-(1993)石を架ける-石橋文化を築いた人びと-(1996)洪水をなだめた人びと-治水と水防にみる先人の智恵-(1997)明治建築をつくった人びと-コンドル先生と四人の弟子-(1999)日本の近代土木を築いた人びと(2001)民衆のために生きた土木技術者たち(2005)