002『もっと大きな海』

1972年/29分/カラー/制作:日本シネセル/
企画:日立製作所/脚本・監督:松川八洲雄(松川八洲夫)/
撮影:伊藤三千雄/音楽:間宮芳生/音響:大野松雄
語り:加藤道子
私達がいざ海を捉えようとする時、あらためて海は大きく果てしなく、
私達が知っている事もあまりにも少ないことに気づく。海の歴史を知
り、今後の海洋開発にあたり海を再認識する。

松川八洲雄【まつかわ・やすお】1931〜2006
東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科卒業後、1957年新理研映画に入社。日映科学映画製作所を経て1960年フリーとなる。美術映画、文化記録映画、PR映画、テレビ作品など様々な分野で40年以上に亘り作品を手掛ける。1966年『鳥獣戯画』がイタリア・ベルガモ映画祭芸術部門大賞を受賞。また、オリジナルシナリオ『とべない沈黙』が黒木和雄監督により1966年映画化される。
主な作品:印画紙の話(1960)ハイウェイ東海道(1961)一粒の麦(1962)味の王様(1963)日本のかたなとよろい(1964)鳥獣戯画(1966)THE ARTISAN'S TOUCH・匠の手(1967)今は昔 志のとおきな(1968)壁画よみがえる-法隆寺金堂壁画再現の記録-(1969)ヒロシマ・原爆の記録(1970)仕事=重サ×距離(1971)土くれ(1972)JAPAN(1973)シートベルトを忘れてはいませんか(1974)HANDS・手(1975)飛鳥を造る-法輪寺三重塔といかるが寺の工たち-(1976)円空(1977)辻調理師学校は何故日本一なのか(1978)不安な質問(1979)空白の巨峰コングール(1981)歌舞伎の魅力 舞台美術-参会名護屋-(1983)琵琶湖・長浜 曳山まつり(1985)花の迷宮-小原豊雲の世界-(1986)越後のしな布(1987)仮名手本忠臣蔵(1988)季節が流れる 城塞が見える(1989)かぶきの音-袖簿播州廻をめぐって-(1991)にんぎょう(1992)オオシカの村(1993)ムカシが来た-横浜市長屋門公園古民家復元の記録-(1994)山田貢の友禅-凪-(1995)青森発 縄文元年-三内丸山縄文遺跡-(1996)鍛金-奥山峰石のわざ-(1997)みちのおく(2000)神々のふるさと 出雲神楽(2002)マイブルーヘブン 吉野作造 デモクラシーへの問い…(2002)中江兆民 一粒の民主の種子を(2003)熊野古道(2006)

ドキュメンタリーを創る (1983年) (人間選書〈66〉)

ドキュメンタリーを創る (1983年) (人間選書〈66〉)

間宮芳生の世界

間宮芳生の世界

003『くじら』

1952年/9分/カラー/制作:千代紙映画社/
監督・作画:大藤信郎/作曲:塚原哲夫
1953年カンヌ映画祭で短編部門第2位入賞。これを観たピカソ
コクトーが絶賛したというエピソードをもつ影絵アニメ。
難破船で生き残った4人−3人の男が1人の女の奪い合いを始め、
海神の怒りを象徴するくじらにより、男たちは海中へ。人間の
身勝手な本性を描く。

大藤信郎【おおふじ・のぶろう】
大藤信郎 - Wikipedia

004『海の生物誌 美しい自然の造化』

(※写真)1967年/42分/カラー/制作:生物映画研究所/
企画:日本興業銀行/監督・撮影:吉田六郎/音楽:長沢勝俊
解説:平光淳之助
紀州白浜の周辺の海に生息する生物のいろいろ、沖繩のサンゴ礁
群、ポリプとクラゲなどの生態をとらえ記録したもの。変化に富ん
だ生活をする海の生物の様子が、巧みな色彩技術によって描かれて
おり、自然に対する深い関心を抱かせるすぐれた作品である。

吉田六郎【よしだ・ろくろう】1919〜1995
秋田県平鹿郡十文字町生まれ。1943年日本映画社に入社、中谷宇吉郎北海道大学低温研究所に派遣され、霜の結晶を見事に映像化した『霜の花』(1948)などの特殊撮影技術で注目される。1949年中谷研究室(後の岩波映画)創立に参加し『蚊』(1954)『かえるの発生』(1955)など科学映画の傑作を発表。1959年フリーとなり『新昆虫記 蜂の生活』(1960)『海の生物誌』(1967)『あさがお』(1992)などを監督。

雪の結晶 (ポストカードブック)

雪の結晶 (ポストカードブック)


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