228『発見への出発（たびだち）』

1974年／30分／カラー　制作◎東映教育映画部　企画・脚本◎布村建
監督◎大和屋竺　撮影◎加藤和郎・吉田嗣郎　録音◎清島竹彦
編集◎民野祐三　助監督◎柳町光男　音楽◎杉田一夫・歌劇団 天象儀館
宗教法人が若者向けに製作したＰＲ映画。青春群像を通して心の連帯を訴える。暴走族の青年たちが出演し、荒戸源次郎氏率いる劇団・天象儀館のメンバーが挿入歌を担当した異色作。

大和屋竺　【やまとや･あつし】　1937年6月19日〜1993年1月16日
東京都出身。早稲田大学第一文学部在学中、稲門シナリオ研究会に所属し自主映画『一・〇五二』を制作。大学卒業後、日活に入社し助監督となる。やがて脚本家として若松孝二の作品に参加。1966年に若松プロダクションで『裏切りの季節』を初監督。『荒野のダッチワイフ』『毛の生えた拳銃』と続くハードボイルド三部作で、後の世代に大きな影響を与える。鈴木清順監督の作品に「具流八郎」名義の脚本家グループとして協働、テレビアニメ『ルパン三世』の脚本とシリーズ構成も手掛けた。長男の大和屋暁（あかつき）氏も脚本家となり、『銀魂』などのテレビアニメ、『魔法戦隊マジレンジャー』などの実写特撮ドラマで活躍している。
[主な監督作品]
1966：裏切りの季節　1967：荒野のダッチワイフ　1968：毛の生えた拳銃　1972：ラブ・シンフォニー　1973：愛欲の罠　1974：発見への出発
[主な脚本作品]　※【】内はペンネーム
1967：殺しの烙印【具流八郎】　1969：処女ゲバゲバ【出口出】　1970：濡れ牡丹 五悪人暴行篇【日野洸】　1971：八月の濡れた砂、ルパン三世（読売テレビ）　1972：戦国ロック 疾風の女たち　1973：番格ロック　1975：元祖天才バカボン（日本テレビ）　1977：不連続殺人事件　1977：ルパン三世 第２シリース（日本テレビ）　1978：星空のマリオネット　1981：ロボット８ちゃん（フジテレビ）　1982：マタギ、浮浪雲　1984：超人ロック　1985：カポネ大いに泣く　1986：時空の旅人　1988：ドグラ・マグラ　1990：オーロラの下で

荒野のダッチワイフ [DVD]

愛欲の罠 [DVD]

悪魔に委ねよ―大和屋竺映画論集